【X5M vs. カイエンターボ vs. SRT8 vs. ML63AMG】

  1. 認知度・知名度

X5Mを実際に購入してみると、意外とX5Mが知られていないことに気づきます。

車好きでもないのにX5Mを知っている人はほとんどいないでしょうけれど、車に携わっている方々でも知らない場合があって面白いものです。

シャシダイを予約しようとスーパーオートバックス東雲に電話をした際、受付担当の方が

X5の…エム?エムですか?」「X5にMなんてあるんですか?

とやや戸惑っていました。

さすがにシャシダイの操作を行う方は知っていましたが、数多くの受付をこなしているであろう方が知らなかったのは想定外でした。

あるいは、以前乗っていたE53型X5で何度かお世話になっている自動車屋さんの場合、

エム?Mスポじゃなくて、エムですか?

といった具合です。一応ことわっておきますと、この自動車屋さんは輸入車も多く扱っており、こないだもR8が入庫していました。

そして、ネットですぐ調べたようで

こんなのあったんですか、凄いですねっ!

となるのですが、それにしてもここまで知名度が低いのはなぜなのでしょうか。

知名度が低い原因

X5Mの知名度が低くなっている原因はおそらく、

1.他のMモデルに比べてMモデルとしての歴史が浅い
2.Mモデルより先にMスポが誕生し、鉄板オプションとして認知度を築き上げている
3.M3やM5やM6と違い、Mの文字が車名(X5)の後ろにくっついている

の3点にあるのでしょう。

特に2について、MとMスポとでは、

Mスポのほうが圧倒的に認知されています。X5ではMよりMスポのほうが主役でしょう

M3やM5などの場合、Mスポーツパッケージより先に純粋なMモデルとしてのM3やM5が歴史を刻んできたわけですから、その知名度・認知度たるや説明するまでもありません。

スーパーオートバックス、あるいは輸入車も扱う自動車屋さんが「エムスリーってなんですか?」と聞き返すことなどまずないことでしょう。

BMWの「M抜き言葉」問題

また、朝から晩までBMWばかりいじっているBMWの正規ディーラーのスタッフが、M3やM5のオーナーに対して「〇〇様のエムスリーが」だとか「〇〇さんのエムゴですが」と発言することはあっても、「〇〇様の3シリーズが」だとか「〇〇さんの5シリーズですが」と言うことは少ないかと思います。

ところが、X5Mについては正規ディーラーの方であっても、「〇〇さんのエックスファイブですが」と「M抜き言葉」がスタンダードです。おかげでこちらもすっかりM抜き言葉に慣れてしまったので、日常会話の中では自分の乗っている車をわざわざ「エックスファイブエム」などと口にしなくなりました。

すると、たとえば法事で久しぶりに顔を合わせた親類と車の話題になって「エックスファイブ」としか言わないで、実車を前に「おいエムかよ」とつつかれたりするので、角が立たない選択肢は難しいものです。

まあカイエンに乗っている人間がわざわざ「カイエンターボに乗っています」などとは言わないでしょうから、M抜き言葉のままで良いのでしょう。M3やM5に乗っている人たちも、車と関係ない方々に対してはせいぜい「サンシリーズ」「ゴシリーズ」くらいまでしか言ってないような気もします。

X5M vs. Z4M

ここで唐突ですが、BMWのZ4Mを取り上げます。

実は、Z4にMモデルが存在していたことをほんの数年前まで私は知りませんでした。私がその時に乗っていたのはE53型X5なので、BMWとの距離は近い環境にあったとも言えるわけですが、それでもZ4Mを知りませんでした。

そして、X5Mを購入するまではZ4Mこそもっとも知られていないMモデルくらいに認識していたのですが、X5Mの知名度の低さを目の当たりにするにつれ、ひょっとするとZ4Mと同じくらい知られていないのではないかと思えてきたわけです。

ということで、日本における検索ボリュームを比較してみます。

検索ボリュームとは、知名度・認知度・人気度の集大成とも言える指標です。なお、Mとあったものは便宜上MスポではなくすべてMモデルを検索しているものと見なして合算しました。

まず、Z4M関連の検索を全て抽出したところ、

このようになりました。

上から200+600+400+200+200+100+100+200+100で、2100ポイントです。

一方、X5M関連の検索を全て抽出したところ、

200+300+200+200で900ポイントしかありません。

Z4Mと同じくらいどころか完全に負けていますそりゃスーパーオートバックスの受付の方が知らなくても不思議ではありません

BMWに乗っていながらZ4Mの存在を知らなかった私のように、BMWに乗っている方でX5Mを知らない方もきっと珍しくないはずです。

X5M vs. カイエンターボ vs. ML63AMG vs. グランドチェロキーSRT8

こうなると、気になってくるのが他のハイパフォーマンスSUVです。

まず、カイエンターボ関連の検索を全て抽出すると、

200+2700+200で3100ポイントとなりました。「カイエンターボ」としてのボリュームが凄まじいです。エンブレムチューンに走るカイエンが多いのもうなずけます。

X5Mってどの代でも常にカイエンターボより速いんですけど」といくら言ってもこの認知度の壁はいかんともしがたいことでしょう。

次に、メルセデスベンツのML63AMG関連を全て抽出すると、

200+200で400ポイントでした。余りに少ないので「Mクラス AMG」や「Mクラス 63」などのデータがないか探しましたが、やはり検索回数が少なすぎるためにデータが存在しませんでした。まだ日本で販売されていないGLE63AMGともなると言わずもがなとなります。

そして、ジープのグランドチェロキーSRT8となりますと、

たったの200ポイントしかありません。アメリカでのデータならまた違ってくるのでしょうけれど、日本での検索ボリュームなのでこんなものなのでしょう。

また、英国であればもっと知名度があるであろうレンジローバースポーツSVRについては何一つデータとして上がっておらず、すなわち0ポイントでした。

さいごに

Z4Mより検索されていなかったことが本当に驚きだったのですが、それでもこれくらいの認知度に居心地の良さを覚えてしまいます。なお、あくまですべて日本国内でのボリューム比較ですので、その点はご留意願います。

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